カテゴリー「映画・テレビ」の3件の記事

2008年9月 4日

美しい嘘

昨晩深夜、BS2で映画『シャーロット・グレイ』を見た。
寝る前にテレビをつけたらちょうど始まるところで、
そのまま引き込まれてしまい、3時の終わりまでついに寝なかった。

非常に安定感を感じる映画だったのが、
最後まで見続けた理由かなと思う。
それと、主人公のケイト・ブランシェットのものすごい存在感。
戦争とロマンスというとありきたりのテーマのように感じられるが、
諜報員という立場がサスペンス風で緊張感もあった。

絶望のなかで、まだなすべきことがあると
猛然とシャーロットがタイプライターに向かい、
彼女がつくった手紙をふたりのユダヤ人少年が読んで、
そっとその手紙の上に手を添えるシーンが実に良かった。
生きる希望を与える美しい嘘もあるのだ。

「思えばあの頃の私は、ものごとを簡単に捉えすぎていた」という
回顧から始まるところからして、
生きることにまつわるあらゆる矛盾の現実性が暗示されている。
それが諦観に向かうのではなく、
最後には強さと明るさのほうへ向かうところがいい。

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2008年4月21日

移住リスク:肌の色と紫外線

ビデオに録っておいたNHKスペシャル『病気の起源』の第2回を見ていて、我が意を得たりという気持ちになった。

イギリスへ行ってからの持論のひとつが、「自分の民族が長く生存してきた地域から、あまり遠くに移住すべきではない」ということ。

イギリスでは、オーストラリアへ移住した白人たちが皮膚がんに悩まされている模様をよく見聞きしていたので、それ以来、肌の色と日光の関係が気になっている。肌の色がメラニンの多少によるものであり、そのメラニンは紫外線の強さに関係しているのだから、白人はさんさんと太陽の光が降り注ぐパラダイスへは移住してはいけないのだ、と思い続けてきた。その考えを広げると、上のような考えになるわけです。

番組では、アフリカを出たヒトが紫外線に合わせて肌の色を変えて進化してきたことが描かれ、肌を白くして欧州大陸へヒトが移住していくのにいかに困難があったかが指摘されていた。

オーストラリアの皮膚がんの深刻さだけではなく、逆のことも紹介されていた。それはイギリスへ渡ったインド人夫婦の子どものこと。褐色のインド人の皮膚は紫外線を通しにくいため、インドと比べて明らかに弱い日光しか届かないイギリスにおいては、紫外線の力を借りて体内で生成されるビタミンDが欠乏し、結果として骨の組成が遅れたり不十分であるという。番組の例では、子どもに歯が生えてこないので、VDの薬(副作用が強いらしい)を経口投与しているとのことだった。白人の移住に対して意識はあったものの、そこらじゅうにいるインド出身者を眺めながら、そういうことに思いを馳せたことは、イギリス滞在中一度もなかった。

イヌイットが褐色なのにグリーンランドで生きていけるのは、アザラシなどの肉の中にVDが豊富に含まれているからだった。それが、欧米食に食生活が変化するなかで、VD欠乏症が始まった。こちらは伝統食の重要性を明らかにしている。

これらの問題の多くは薬などで対処可能かもしれないが、できる限りその人その民族の自然に即した生き方をしなければならないと思う。幸いネットの時代は地理的な重要性が限りなく低くなっているのだから(どこにいてもある程度同質のことができる)、あまり動かないほうがいいかも? その気になれば、短・中期で旅行できるのだし。

ところで、「お前はヨーロッパへ行きたいのではなかったか?」と問われそうだが、僕は色が白いので、どちらかというと向こうが合っている気がする。強引な結びつけ?

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2006年1月13日

最近見たDVD

年末年始は暇だったので、DVDで映画鑑賞をして過ごした。

1.The Interpreter:

国連を舞台にしたアフリカ某国の大統領暗殺計画。面白い。二コール・キッドマンはいいなあ。

2.アレキサンダー:

夢と現実、忠誠と裏切り。いつの時代もどこで線引きしたらいいか難しい。アレキサンダーのような指導者をもつことが、本当に幸せなのか考えさせられる。

3.シルミド:

金日成暗殺のための韓国の特殊部隊。死刑囚たちを集めて訓練したが、南北融和路線になり、彼らは厄介者に。殺されることになった彼らが取った非常な手段。実話をもとにした話で、権力の怖さといい加減さを考えさせられる。

4.ニュースの天才:

スター記者の特ダネ記事は、実は大半が捏造だったという実話。そこまで世の中をだませるのだから、素晴らしい。付録の、本人へのインタビューが映画より面白い。

5.亡国のイージス:

ものすごくつまらない。イージス艦という舞台設定のわりに、迫力がなにもない。こういう物語は、ハリウッドにはかなわないだろう。

6.宇宙戦争:

わからない。最終的に地球上の微生物によって異星の物体がやっつけられるのであれば、トム・クルーズたち人間は、一体なんの意味があるのか。

以上、簡単なまとめ。

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