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2008年12月21日

ブッシュの時代について来年は考えたい

おいしいものを食べ、温泉に浸かり、楽しい時間もあった週末。しかし、個人的な楽しみなどどうでもいいとも思える週末。

ブッシュ政権が終わるのを機に、8年間のブッシュの時代とは一体なんだったのか、来年は考えたいと思う。インサイダーによるドキュメンタリー的な物語は、それはそれで興味はあるが、もっと大きな視点でこの時代を自分なりに考えてみたい。

そういうことを思い描いていたら、なんとなく、フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』に立ち返ってみたいと思った。この本に批判が多いのは百も承知で。読み始めてしばらくしたら、原書 The End of History and the Last Man を持っていることを思い出したので、本棚から引っ張り出してきて、両方読んでいる。

それから、なかなか進んでいなかったグリーンスパンの The Age of Turbulence を、今日は60ページほど読んで11章まで終わった。時系列に綴った回顧録の部分はこれで終わりで、あとは経済の理論や実態に対する見解となる。ちなみに、11章でのブッシュ政権に対する語り口は厳しい。ブッシュ・シニアの時代についてもあまりよくは書いていない。その間のクリントン時代が明るい時代として描かれているのとは落差が大きい。

散々非難してきた日本のゼロ金利政策と同じ道を、今アメリカはたどり始めた。9・11で明けたブッシュの時代は、戦争に明け暮れ、最後はアメリカ発の世界的で大規模な金融・経済の混乱とともに黄昏を迎えている。その日暮れがまったく美しくないことは、あのイラク人記者の靴投げが如実に物語っている。今、賞賛すべきものがあるとしたら、大統領の反射神経の良さしかない。

さて、今の派遣社員の首切り問題を見ていると、まさに企業の考え方が supercapitalism だなと思う。大企業は莫大な内部留保やキャッシュがあるのに、一方で解雇をどんどん進めるのである。政府の雇用対策が功を奏すれば、まだまだ日本の資本主義と民主主義のバランスは健全といえるだろうが、企業側はきっと「努力します」で終わりなんだろうと思う。

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