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2008年9月 4日

美しい嘘

昨晩深夜、BS2で映画『シャーロット・グレイ』を見た。
寝る前にテレビをつけたらちょうど始まるところで、
そのまま引き込まれてしまい、3時の終わりまでついに寝なかった。

非常に安定感を感じる映画だったのが、
最後まで見続けた理由かなと思う。
それと、主人公のケイト・ブランシェットのものすごい存在感。
戦争とロマンスというとありきたりのテーマのように感じられるが、
諜報員という立場がサスペンス風で緊張感もあった。

絶望のなかで、まだなすべきことがあると
猛然とシャーロットがタイプライターに向かい、
彼女がつくった手紙をふたりのユダヤ人少年が読んで、
そっとその手紙の上に手を添えるシーンが実に良かった。
生きる希望を与える美しい嘘もあるのだ。

「思えばあの頃の私は、ものごとを簡単に捉えすぎていた」という
回顧から始まるところからして、
生きることにまつわるあらゆる矛盾の現実性が暗示されている。
それが諦観に向かうのではなく、
最後には強さと明るさのほうへ向かうところがいい。

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