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2008年7月 9日

G8の協調抜きに問題解決はしない

前回の沖縄サミットと比べたら、今回の洞爺湖サミットは、お祭りのようなはしゃぎ方をしなかっただけでもよかった。

それでも、日本で主要な国際首脳会議が開催されることが滅多にないだけに、サミット、サミットと、何か世界的な一大イベントのようにメディアは大騒ぎ。それに惑わされていると、ここで物事が大きく動かないと、まるで1年間国際政治は何も進展がないかのような勘違いをしてしまいがちだが、いくつもの多国間協議の枠組みがあるのだから、G8サミットをことさら重要視する必要はない。むしろ、急激に変化する現代世界の動きと複雑化するプレーヤーに対応するには、1年に1度の会合では不可能である。

それでもなお、2~3日何度か顔を合わせながら、少人数で集中的に議論をしていくことは大事なことではないかと思う。G8をG13に拡大すべきだという提案がフランスからなされているようだが、新興国を含めての協議は、G8と別の枠組みで設けたほうがいいのではないだろうか。

G8の国々はこの半世紀、良かれ悪しかれ世界をリードしてきたわけで、そこから発生してきた問題も多い。ゆえに、建設的で責任感を持った意思の統一と表明を主要国として行なうことは、多くの世界的な問題の解決への基礎になるはずだ。その意味で、「中国やインドも含めて削減目標を決めないと意味がない」と主張し続けてきたブッシュ大統領が、たとえいかに曖昧であったとしても、2050年までに温室効果ガス半減という目標をまずは他の主要国と共有したことには意味がある。

G8だけでは問題は解決しない、という主張は当たり前だ。しかしその前に大事なのは、G8の統一した歩調抜きに問題は解決しない、ということだ。

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