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2008年5月 5日

強烈な欲求がシルクロードをつくった

朝も午後も来客で、あっという間に夕方になる。母はしきりに、今年の新茶はおいしくない、とこぼしていた。おっしゃるとおりであります。

近くのおばさんが、家に生ったさくらんぼのちぎったばかりのを持ってきてくれた。かわいい大きさで、おいしゅうございます。

シルクロードのことを考える。あの過酷な何千キロという道のりを歩いて、長安へローマへ、はたまたその他もろもろの土地へ人々を突き動かしたものはなんだっただろうか。

それは、商売であれ思想・文化・宗教であれ、強烈な欲求だ。おそらく、その度合いは僕らには想像がつかない。だって、生きて帰ってこられるかどうか定かではないのだから。オアシスの街を繁栄させた人々も、隊商を襲った盗賊たちも、また欲求に基づいていた。命を賭してもというあくなき商売心や求道心が自然とシルクロードをつくっていった。

歴史をつくってきたのは、良かれ悪しかれ欲望に突き動かされた人間たちである、名前を残そうが残すまいが、そうした人間たちの営みのなかにある。今僕たちは、果たして何かに激しく揺り動かされているだろうか。

西域南道や天山南路を歩きながら、どこまでも続くタクラマカンを眺めながら、人々の心に去来したもの。死ぬまでに一度は、ほんの少しの距離でもいいから、この足で歩きながら、そのことに思いを馳せてみたい。

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