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2007年2月 5日

突如よみがえった記憶

土曜日は東京に着いて雑多な用事を済ませたあと、品川で仕事を兼ねて人と会った。

日曜日は朝早くから仕事で福島県の喜多方へ。往復するだけで7時間もかかった。行きは福島に入った途端、一面銀世界。郡山で新幹線を降りて、磐越西線で西へ向かうにつれて、吹雪がひどくなっていく。会津若松で乗りかえる予定だったが、そこから先は雪で電車が来ないということで、仕方なくタクシーに乗って喜多方まで行った。

帰りは郡山まで問題なく行けたが、東北新幹線は強風で全面運休しているというアナウンスが車内で流れた。郡山で泊まる羽目になったら最悪だ、俺は絶対東京へ戻るぞ、と根拠のない決意をしていたら、僕の郡山到着に合わせるように不思議と新幹線が運行再開。5時間前の列車が入ってきて、無事東京まで戻ってこれた。

記憶はいったいどうやって呼び覚まされるのだろうか。磐越西線に乗った直後、10年ぐらい前にこの路線で会津若松へ行ったことを思い出した。なんでそれをその瞬間まで思い出さなかったのだろう。とてつもなく遠い未知の世界へ向かっている、という気持ちを抱いたときに、それは突如として脳内で体系化されて浮かび上がってきた。きっと同じことを前回も感じたはずだ。磐越西線で西へ向かったという記憶は、寂寥感や不安感、遠い世界といったキーワードと結びついているのだと思う。

昔、草津の帰りに浅間山の鬼押出へ行ったときのこと。その何年か前、当時の彼女が軽井沢の人で、ドライブの途中でそこへ寄ったことがあったのだが、僕は完全にそのことを忘れていた。そして、鬼押出の場所まで来た瞬間、記憶が突然よみがえったのだ。ハンドルを握りながら、無意識に「あっ」と声を上げた。同乗していた女性が「どうしたの」と訝しげに尋ねてくる。前の彼女とのことだったので、なんとなく気が引けて答えなかった。しかし頭の中では、数年前そこで何をしゃべったかまでありありと思い出していた。脳にいたずらされているようだった。

今日ランチをしているとき、春のような明るい柔らかな光が差し込んできた。今日のこのことも、いつどこで誰と何を食べたのか、きっといつかふと思い出すのだろう。

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