« 意味をつくるのは自分次第 | トップページ | マンデリンを飲みながら勉強 »

2007年2月10日

母の思いは強い

先月、息子さんに腎臓を提供された方が退院されたので、ご自宅にお会いしに行った。手術は無事に成功し、息子さんも順調に回復されている。いろいろと体のことでアドバイスをしている方で、移植手術に関しては心配していたが、今のところ問題なく進んでいるので安心した。

術後は成功したという嬉しさよりも、痛みが激しくて苦しい思いのほうが強かったそうだ。お産のときぐらいかなと甘く見ていたけど、それ以上だったと。まさに身を削って、子どもの命を救った。すごいことだなと思う。腎不全がひどくなってすぐに、「私が提供します」ときっぱりと言われていた。その気持ちが揺るいだことは一度もなかった。母の思いや強し。

これで病気が治ったわけではない。腎機能の問題は和らぐとはいってもずっと抱えていかなければならないし、免疫の問題も残る。しかし、新たな人生の出発であることは間違いない。いわば母から授かった二度目の人生の意味を彼は深くかみ締めながら、きっと大切に生きていくであろうと思う。

人はそれぞれ違った問題を抱えながら生きている。問題がないことが幸せなのではなく、問題を乗り越えようとすることと、実際にそれを乗り越えることのなかに、人生の醍醐味はあるはずだ。

帰り際、お母様の晴れやかな笑顔と、今の季節にふさわしくないさわやかな風を体に受けたら、とてもうららかな気分になった。

|

« 意味をつくるのは自分次第 | トップページ | マンデリンを飲みながら勉強 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 母の思いは強い:

« 意味をつくるのは自分次第 | トップページ | マンデリンを飲みながら勉強 »