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2007年1月 4日

「公」と「個」と

甥っ子が今日、成人式を迎えた。

母がポツリと言った。「昔は成人するということは、赤紙がいつか来るということだったんだよ」。子供ながらに母は、成人男子が次々と軍隊へ取られていく姿を目に焼き付けていたのだ。

想像して、ぞくりとした。召集令状を受け取る時以上に、自分が国という社会に所属していることを思い知らされることがあろうか。戦時中に成人することは手放しで喜べたことではなかったのだろう。本人たちだけでなく、母親たちにとっても。

僕たちに何かそれに匹敵するような緊張感や公との関係性があるかと問われれば、もちろんないし、強いて求めたいとも思わない。ただ、国家というものは究極的には人の命をも支配する権力であることを、平時にあっても僕らは忘れないようにしなければならないと思う。

というと、だから憲法9条は守らなければならないんだと主張する人たちがいるだろうが、同時に国家は人の命を守ってくれる存在であることも認識しておかなければならない。諸刃の剣なのだ。

だから、行き過ぎた「公」の主張も、行き過ぎた「個」の主張もダメなんだと思う。バランス感覚をもってものごとを見つめていくことを、僕らはもっと訓練しなければならないのではないだろうか。

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