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2006年12月11日

朝の縁側

部屋のなかにいても吐く息が白くなるぐらい寒い朝、もしも幸運なことに太陽が姿を現していたら、東向きの縁側に出るのがいい。そこだけは、震えることのないぐらい十分な暖かさを用意してくれている。

いつでも座れるように、縁側にはぼろっちい椅子が置いてある。こんな朝は、ふだんは物置と化しているその椅子に腰を下ろして濃いコーヒーを飲むのが、僕のささやかな贅沢だ。ほんの10分ほど、隣の庭や向こうの山に目をやったり、新聞に目を通したり、目を閉じて考えごとをする。今日はそんな朝だった。

こんなとき、舞台としては日本家屋がいちばんしっくりくる。理想をいうと、大正モダンのようなインテリアであってほしいところだが、現に人が住んでいるところなのだから、高望みはしまい。洗濯物もあれば、障子もちょっと色あせている。まあそれもよし。

自分で家を建てるときは、僕も縁側をつくろうと思う。沈思黙考、談論風発、半醒半睡?、なんでもござれ。なんというか、内と外とに縁側という間を設けることで、少し心に余裕ができるのではないだろうか。

さて、朝の静けさはどこへやら、一日は風のごとく、忙しく過ぎ去った。

夕方、玄関の前に、まだ土のついたぶっとい大根が3本きれいに並べられていた。いまだ誰がそこに残していったのか判明しない。きっと裏のおばあちゃんが畑から取ってきたのをおすそわけしてくれたのだろう。得体が知れないといって気味悪がる者は誰もいない。

夜遅くなってから、姉が「イサキの刺身を食べないか」と持ってきた。半ば強制的に、半身食わされた。うまい。魚のおともには酒が必要だから、これまた仕方なく焼酎をお湯割りにして飲んだ。刺身は多すぎたので、残りは漬にして、明日丼にでもするつもりだ。

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