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2006年12月 7日

exit strategy しかない

NYTimes のイラク関連の記事や動画をいくつかチェックした。

超党派のイラク研究グループの報告書は、2008年初めまでの撤退を提案しているし、ラムズフェルドの後任として承認されたゲーツ新国防長官も、「イラクで勝利していない」ことを率直に認めている。年末から来年初頭にかけて、ブッシュ政権はどう自分たちの威厳を失わずに exit strategy を作り上げるか、悩むことだろう。

ようやくという感じもする。最初から、いつかは「余儀なく撤退」というイメージが、多くの人にあったと思う。常に結果オーライできた戦争だった。大量破壊兵器との結びつきが否定されて、ブッシュ政権が言ったことは「フセインがいなくなって良かったではないか」だった。振り返ってみたら、なんで今このときにイラクと戦争をしなければならなかったのか、明確な大義はない。ブッシュ家の「親の仇」を討つために、私闘に軍隊が担ぎ込まれ、結果として3千人近くの兵を死なせてしまった、といってもあんまり言い過ぎではないような気がする。

報告書は、イランやシリアを巻き込んだ政治的な環境づくりを提唱しているが、そんなことをあの狂信的で知的レベルの低そうな大統領ができるようだったら、少しは誉められるだろうが、今のところその点はやはり頑として受け付けないようだ。

ブッシュとその取り巻きは、どだい無理なことに手を出してしまったんだと思う。そして、手をこまねいている。おそらく、早期に撤退しても、長く駐留しても、イラク国内でも周辺でも混乱は続くだろう。しかし、自分と自国のダメージをできる限り抑えるためには、撤退しかない。

アメリカ合衆国の「民主主義を世界に確立する」という mission は、それはそれで追求していったらよかろうと思うが、イラクの場合、それはフセインを倒すための建前としての意味しかなかったのではないだろうか。もし、本当に民主主義に価値を置くのであれば、長期にわたる忍耐強いコミットメントが求められるし、それはいつかは成功するだろうと思う。短期的に何かを強制的におこなって、成果を上げたように見えても、そんなものは長続きしない。ブッシュ政権が自らの業績を諦めたときにこそ、解決の道は模索できるのではないかと思う。

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