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2006年8月21日

世の中は仮説だらけ

太陽系12惑星に? 科学の進歩で揺らぐ定義

これ数日前のニュースで、最初はテレビの報道で聞いたのだが、それから「この話どこかですでに読んだ気がするんだけどな」とずっと考えていて、昨日ようやく思い出した。2ヶ月ぐらい前に読んだ竹内薫『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』(光文社新書)に書いてあったんだ。

そこでは、冥王星より大きな天体が見つかったりして、冥王星を惑星としてみなすには非常に怪しくなってきた、もしかしたら冥王星は格下げになって太陽系の惑星は9個から8個になるかもしれない、といった話が出てくるのだが、国際天文学連合では反対に増やす方向で検討しているという。

定義次第で減らせもするし、増やせもする。しかもその定義づけに紛糾している。まことに人為的に物事は決められているわけで、この一時からしても、それも天文学といういかにも科学的事実によって動かしがたい知識が構築されているような分野においても、いかに大胆に「仮説」によって物事が決定されているかということを思い知らされる。

囚われてはいけないのです。『三四郎』の有名な広田先生の言葉のように。

「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より頭の中のほうが広いでしょう。囚われちゃ駄目だ。いくら日本のためを思ったって贔屓の引倒しになるばかりだ」(趣意)

まあ多少なりとも何かに囚われていないと、思想というか意見というか、その人の根本は出来上がらないだろうけれども、その度がひどすぎて他のものを全く受けつけなくなってしまうと、それは狂信と呼ぶべきものになるのであって、そういう人間にだけはなりたくないなとつくづくと思うのである。

世の中は仮説だらけなのだ。頭を柔軟にして、いろんな未知なるものに出合って、自分をさらに高めていかなければ。

ちなみに、竹内さんの『99・9%は仮説』はとても読みやすく面白い本です。ご一読を。

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» 「99.9%は仮説」 竹内薫 [本を読むまえに]
「99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方」 竹内薫 光文社新書 初版:2006年 _______________________________ 書店をぶらついているとき、見つけた本です。 帯のアオリが秀逸で、ついつい手が伸びてしまいました。 「..... [続きを読む]

受信: 2006年8月21日 18:47

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