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2006年5月20日

英語は米国の国語たるべきか?-上院での相異なる提案

Senate Votes to Set English as National Language

“英語は国語”? 揺れる米「人種差別」との批判も(読売新聞)

このニュース、CNNの News Update のポッドキャストで初めて聞いた。耳にしたとき、なんじゃそれ?と不思議に思って、記事を探したらあったので、NYTimes の記事と簡単に説明している日本語の記事へのリンクを貼っておきます。

先般アメリカで問題になっている不法移民法案の審議のなかで、上院で異なるふたつの修正条項が提案された。ひとつは共和党議員から、英語を国語(national language)とする提案。もうひとつは民主党議員から、英語を共通統一語(common and unifying language)とする案。これだけだったら対立しているんだなで終わりだが、何が不思議だったかというと、なんと両方とも上院で可決されたのだ。つまり両方に賛成した議員が少なからずいたということになる。

それだけ彼らが揺れていたのだろう。揺れる理由は、多民族国家もしくは移民国家としてのアイデンティティに深く関わり、それらを否定しかねない条項だっったからだろう。僕などは、逆に英語を国語としてしていなかったことに新鮮な驚きを覚えたのだが、僕らには感覚的に理解しづらい難しさが秘められているのだと思う。下院でどう審議が進むか、進展を見守りたい。

現実的に英語が公用語として位置づけられていることは誰もが承知しているはずなのに、それを法的に規定することへの抵抗感。なんだか自衛隊の存在を軍隊として追認することへの困惑みたいだ。どちらの問題も、体面は保ちたいという意思の表れだ。政治というものがいかに言葉の仕事であるか思い知らされる。軍隊であるといわなければ、現実がどうあれ、正式には永遠に軍隊ではないのだから。

あれ、日本国は日本語を公的に何か規定しているのか? ないですよね? これはこれで別の問題を惹起しそうだ。

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