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2006年4月19日

イラク戦争でバビロン遺跡が破壊

Babylon Awaits an Iraq Without Fighting

今回のイラク戦争によって、古代都市バビロンの遺跡の破壊が進んでしまったという話。バビロンって、イラクにあったんだ。知らなかった。

… it is hard to tell what are ruins and what's just ruined.
 →どれが遺跡(ruins)で、どれが破壊された(ruined)ばかりなのか、見分けるのは難しい。

と、最初に書かれている。ひどい有り様なんだろう。そもそもが泥でできた遺跡なので保存が難しかったところに、塹壕は掘られるわ、土嚢にされるわ、前線基地は作られるわ、ヘリコプターの発着場に使われるわ、戦車が通るわ、で、どれだけ破壊が進んでいるか見当もつかないという。そして、混乱に乗じて、多くの価値あるものが盗難されている。

米軍は、「申し訳ないと思うが、自分たちがいなければ、もっとひどいことになっていたはずだ」と、帝国主義を彷彿とさせる言い方をしている。大英博物館やルーブル美術館のことを思い出した。これらは、組織的盗難物の大コレクションだ。そのことを問われると、関係者も一般国民も、概してこの米軍と同じような回答をする。

まあそれは置いとくとして、歴史に価値を見出して、しかもそれをそのまま保存しておこうという発想は、ここ100年かもしくはもっと最近になって、世界的な流れとなったんじゃないだろうか。昔は、そんなものお構いなしで、逆に以前の歴史そのものを抹殺しようとして、都市を完全に消滅させたり、新しく街を造り直したりしている例がたくさんある。世の中に遺跡や歴史的建造物として残っているものはごくごくわずかで、ほとんどのものは度重なる争いや自然現象によって消滅しているのだ。

と考えると、バビロンの今回の破壊も、戦争という要素を考えたら致し方ない気もする。でも、先進国の仕業かと思うと、やるせないなあ。タリバンによるバーミヤン破壊と、どれだけの違いがあるのだろう?と首を傾げたくなる。

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