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2006年3月12日

激しくて面白い、山本一太「気分はいつも直滑降」

久しぶりに会って食事をした知り合いの女性が、新幹線で自民党の山本一太氏に遭遇した話をしていた。彼女曰く、「通路を挟んだ隣で、ものすごい勢いでキーボードを叩きはじめて、とってもできるビジネスマンかなと思って見たら、山本一太だったのよ」。彼女、根っからのお嬢さんなのでそう感じたのかもしれないが、僕の感覚からいくと、きっとふつうにタイプしていただけだろうと思う。

それはともかく、その話を受けて、「きっと、一太さんもメルマガかブログか、それらしきものを発信しているのだろう」と思って本人のウェブサイトを見たら、案の定書いてます、それこそ量的には「ものすごい勢い」で。「気分はいつも直滑降」というタイトルが、なんとも彼らしく、真っ直ぐで、スピード感があって、軽やかで、さわやかで、楽しそうではないか。

これ、すでに1749回も続いているので、とてもバックナンバーを全部は読めないが、人よりは政治が好きなつもりの僕にとっては、時間があったら全部読みたいと思うほど、内容が面白い。一応、国政報告なんだが、たとえば世耕弘成氏のブログ「世耕日記」が、淡々とまるで業務日報のように国会での一日の動きが書かれているだけなのに対し、「直滑降」は激しく主観がばら撒かれている(世耕さんのは、世耕さんらしくきれいにまとめてあるので、それはそれでいいのです)。

最近のエントリーを読む限り、地元・群馬の自民党県連内では、来年改選を迎える参院選挙において、彼を公認しないよう画策する動きがあるらしい。まあ、福田・中曽根・小渕という大物家系が並ぶ群馬県自民党ですから、いろんなことがあるでしょう。どうも、安倍さんを次期総裁候補に推しているのが気に食わないらしい。

しかし、自分でメディアをもった人間は強いし怖い。一太氏は、「直滑降」の(そして、他のダイレクトの発信ツールの)メディアとしての威力を十分に理解している。No.1727「動き始めた謀略」で、こう書いている。

ひとつハッキリしているのは、地元の意地悪な一部長老(「ベテランの叡智」もいるが)が「得意の口コミ」で回りの関係者に囁く山本一太の「悪口」より、このHPで発信するメッセージのほうが、ずっと多くの地元有権者に届いているということだ。たとえば、彼らが地元のマスコミに都合のいい情報を流したり、「意図的な記事」を書かせたとする。(*そんないい加減な地元メディアがあるとは思えないが…。)その瞬間に「直滑降」で反論出来るというわけだ。だいたい、自分の言動や活動について「直滑降」よりタイムリーなメディアなんてあるはずがない。(笑)しかも、情報量(記事の頻度)が圧倒的に違う。(中略)
だだし、「公認外し」の経過は、詳細に(場合によっては実名で)「直滑降」レポートに書く。上州の有権者に何が起こっているのかを、正確に伝えるために。不透明な「情治政治」に慣れきった「アンチ・山本グループ」は、今まで経験もしなかったプレッシャーに直面するだろう。それは、「情報公開」と「透明性」がもたらす「草の根」からの反感と反発だ。

本人がこう自覚している限り、きっとこの小さなメディアは大きな影響力を発揮することだろう。頑張ってください。

ともあれ、「気分はいつも直滑降」は激しくて面白い。みんながみんな、こんな書き方をする必要はないし、書きもしないだろうが、この人はきっと、書いているうちに血がたぎってきて、ついこういう書き方をしてしまうのではないかと思う。なんだか官僚のようなこじんまりとスマートな国会議員が増えているなか、こういう熱い政治家がいるのはいいではないか。

一太さん、紅茶がお好きなようだ。それから、あんまりおいしいものは食べてないようだ。これから、定期的に読んでいきたい。

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