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2006年1月15日

自民圧勝の立役者・世耕弘成議員

先の総選挙で自民党圧勝に大きく貢献したといわれる同党の広報戦略。それを担ったのは、解散後に新たに組まれた「コミュニケーション戦略チーム」であり、その中心者は世耕弘成・参院議員だった。

この人のことが、それ以来とっても気になっている。テレビでしゃべっているのを見て、無駄がないなあと思ったのが第一印象だった。昨年末、『プロフェッショナル広報戦略』という本を出したということを知り、今日、書店で手にとってみた。前職のNTT広報の話とともに、総選挙いかに戦ったかが書かれている。本当はパラパラとめくってみるだけのつもりだったが、面白くてひき込まれ、思わず一気に読んでしまった(世耕さん、買わずにすみません)。

本の内容は、おそらく大企業の広報関係者にとっては、「別にふつうのことじゃない?」という感じだろうが、そのふつうのことが政界でおこなわれていなかったからこそ、世耕さんが目立つことになった。

まだまだ若手の世耕さんが縦横無尽に活躍できたのは、異例ともいうべきいきなりの人事だった。解散の翌日、安倍幹事長代理(当時)に呼ばれ、話のなかで広報本部長代理にしてもらうことが突然決まり、その翌日には、武部幹事長との打ち合わせ中、正式な党役職にはない幹事長補佐にこれまた突然任命され、選挙の広報戦略の一切を任される。党広報部門だけでなく、党全体を動かせる立場につけてもらったことで、大きな権限を手に入れて、プロフェッショナルの能力がいかんなく発揮されることになる。

この選挙直後の一連の動きを読んでいて、いかにこの当時、自民党執行部が柔軟だったかがわかる。そうなった原因はいくつもあるだろう。先の参院選で民主党との広報戦略の差が歴然となり、自民党内でその点での危機感があったこと、準備なしの解散総選挙という非常事態だったからこそ、大胆なことができたということ、小泉首相のもとで進められてきた旧弊打破の精神が、こういうところにも如実に表れるようになっていたこと、など。

しかし遠因には、それまでの世耕さんの7年に及ぶ訴えがあったのだろうと思う。広報のプロとして民間で鍛えてきた人間にとって、官邸や党の対メディア戦略は、あまりにもずさんで無防備だった。そこで、自らの経験をとおし、首相の会見への臨み方など、何度もプレゼンをしたが、相手にされなかったという。

それでも、種は蒔かれていたのだと思う。「ああ、世耕があんなことを言ってたなあ」という記憶が首脳部のなかにきっと残っていたはずだ。だからこそ、大抜擢につながったのだろう。今後もがんばってほしい。

政治家のメディアや国民とのコミュニケーションは、いやまして重要になっている。そして、このネットの時代、多様なコミュニケーション手段が使える。日本国民がもっと政治を自分たちの問題として直視するようになるためにも、政治家は努力して、いろいろな手段を使って発信と対話を拡大してもらいたいと思う。

<興味のある方はどうぞ>
世耕議員のウェブサイト
世耕日記(世耕議員のブログ)

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