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2006年1月12日

国民参加の総裁選なんて、おかしい

「国民参加型」総裁選、自民党内から異論続出

自民党の次期総裁選びに多くの国民を参加させたい、という武部幹事長の話に、ずっと違和感を感じている。党内から異論続出ということだが、ふつうに考えたら、反対が多くて当たり前だろう。

一政党の党首を選出するのに、党を超えて国民一般をまき込みたいという大それたことをなぜ考えるのか。それは、自民党の総裁=総理大臣だからである。他党、たとえば公明党の党首を決める際に、国民の声を聞きたいなどと真顔で言うバカ者はいないだろう。勘違いも甚だしいということになる。

自民党の場合、総裁は党のトップだけども、総理は国のトップ。このギャップを埋めるために、国民の意思が反映された党首を選ぶべきだということになる。しかしこのギャップは、昔から日本の政治システムに存在しているものだ。今まではっきり言って国民なんていうのは眼中になかったのが、ここへ来て、それを無視しては政権運営も党勢維持もできない事態に陥ってしまっている、ということなんだろう。事実、小泉さんが総裁じゃなかったら、自民党がもっと苦戦しているのは確かだし、もしかしたら、とっくに政権を民主党に奪われていたかもしれない。

しかし、それはあくまでも党の事情であって、党内で努力してもらうべき話だ。国民受けの良い人をトップに据えたいのであれば、党内で間違いない人を決めればいいのであって、そういう党首を選ぶのと、だから広く国民をまき込むということは、まったく違う話だと思う。政党や議会制民主主義(というより議院内閣制ですね、訂正します。1月13日)の意義が失われることにもなりかねない。

党外の人間が投票するか否かは別として、自民党は、自分たちのリーダーを自分たちの意思で決定せずにいいのだろうか? 聞こえはいいかもしれないが、党をさらに弱体化することにならないだろうか? さも妙案のように語っている幹事長を見ると、よけいにそんな心配をしたくなる。

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